.NET FrameworkはWindows用プログラム開発をするうえで、標準的な開発・実行環境の1つです。
自分の中では.NET Frameworkと言えば、4.5で止まっていて、その後どのように更新されているのか、把握していませんでした。
ブログネタを探していると、.NET Coreだとか.NET Standardだとか出てきて???となったところで、.NET Frameworkのメジャーアップデートは終了とまで書いてあるので、この機会に調べて整理しました。
まずは.NET Frameworkだけで見たバージョンアップ履歴です。
※マイナーバージョンアップは飛ばしてます
.NET Framework 4.5 (2012年~)
- Windows 8標準
- Windows XPへの対応が打ち切られた
- Visual Studio 2013
.NET Framework 4.6 (2015年~)
- Windows 10標準
- Visual Studio 2015
- オープンソース化
.NET Framework 4.7 (2017年~)
- Windows 10標準
- Visual Studio 2017
.NET Framework 4.8 (2019年~)
- Windows 10標準
- Visual Studio 2019
- .NET Frameworkとしてのメジャーバージョンアップは終了
.NET Framework 4.6でオープンソース化と書いてますが、ここからが少しややこしいです。
もともとWindows専用だった.NET Frameworkを、Mac/Linux等でも使えるようにした.NET Coreの開発が始まります。(当初はモバイル向けプロジェクトとしてスタートしたけれど、本格的にLinux対応して、そこから完全なマルチプラットフォームを目指したようです)
そのとき、.NET Frameworkの中であまり重要でないAPI、プラットフォーム固有機能などを整理して、.NET Frameworkと.NET Coreとの間(実際は他にも.NET互換環境があります)で互換性を保つために.NET Standardという標準規格を定めながら開発が行われています。
続いて.NET Coreのバージョンアップ履歴です。
※マイナーバージョンアップは飛ばしてます
.NET Core 1.0 (2016年~)
- 初版リリース
.NET Core 2.0 (2017年~)
- .NET Standard 2.0対応
.NET Core 3.0 (2019年9月~)
- .NET Standard 2.1対応
- .NET Frameworkマルチプラットフォーム対応としては完了
- C#8.0対応など、.NET Frameworkより進んだ機能も含む
そして、次は2020年11月に.NET 5という名前で、Windows/Mac/Linux等のマルチプラットフォーム対応した.NETがリリースされる予定です。