■はじめに
金融とテクノロジーを掛け合わせたフィンテックが最近、注目を集めています。その代表例として
ビットコイン(仮想通貨)が有名ですがこの仮想通貨といわれるサービスが成り立つ上で非常に重
要な技術といわれているのがブロックチェーンです。
■ブロックチェーンは分散型
ブロックチェーンは分散型のネットワークシステムであり、中央集権(第三者機関)を置かずに
信憑性を保つことを可能とする技術です。
ブロックチェーン誕生以前は、中央集権(金融業界であれば第三者機関の銀行)を通して行われていました。
これまでは中央集権(銀行)が絶対的な力をもっていました。
しかしブロックチェーンを使えば第三者機関を通さずに買い手と売り手が直接取引きすることが可能になります。
■ブロックチェーンは騙せない
ビットコインでは仮想通貨をウォレットという財布で保管します。
例えば悪意のあるA氏がウォレットの残高(10000BTC)を偽装しても、A氏のウォレットに
10000BTCが入っているという記録がブロックチェーンに存在しないのでA氏が自分が持って
いる通貨より高い通貨で取引を実施しようとしても拒否されます。
つまり取引の履歴データが世界中に分散されている(お互いに監視されている)ため、
ハッキング(偽造)ができない仕組みになっているます。
ブロックチェーンは力をもった支配者に支配されることなく、世界中の人と自由に取引が可能になります。
■ブロックチェーンのメリット
1.コスト
従来型(中央集権)では中央機関から仲介手数料が取られる。ブロックチェーンは手数料が低くい。
2.信頼性
従来型(中央集権)では中央機関のシステムが停止した場合、利用不可となるがブロックチェーンは
分散型のためシステムは停止することなく利用できる。
3.セキュリティ
参加者全員が監視しているためセキュリティ性(改ざん等の防止)が高い。
■ブロックチェーンのデメリット
1.パフォーマンス
ビットコインではブロックチェーンによる取引の記録(登録)には10分かかる。
2.データ量
全ての取引の履歴を保存するため保管するデータ量が膨大になる。
■ブロックチェーンは止められない
インターネットを止められないように仮想通貨(ビットコイン)のブロックチェーンは誰にも止めることはできません。
なぜならシステムが世界中に分散されているためです。
■ブロックチェーンの応用
ブロックチェーンは通貨外にも応用できます。
第三者機関を経由している業界の仲介役を取り除くことができ直接取引が可能になります。